ROADMAP 国家資格ロードマップ
日本報知機では、国家資格である「消防設備士」と「電気工事士」をもとに業務を遂行しており、これらの資格取得に向けた社員へのサポートを行なっています。消防設備士は、消防設備の点検・整備・設置・交換作業までできる「甲種」と、点検と整備のみ行える「乙種」にわかれます。甲種は特類~5類、乙種は1〜7類まであり、それぞれの種別によって扱える消防設備が異なります。また電気工事士は「第一種」「第二種」があり、日本報知機では大規模施設に対する火災受信機等の設置業務が多いことから、第二種電気工事士の資格取得を皮切りに、第一種電気工事士までの資格取得を後押ししています。

専門学校の卒業時に「第二種 電気工事士」の資格を取得しました。現在は点検担当のため、設置等の電気工事に携わることはありませんが、火災受信機のパネルを開いて漏電電流の検出試験などを行ったりもするため、学校で学んだことが役立っていますし、前提知識があった方が仕事も楽しめます。
職務を遂行する上で第一段階となる資格が「消防設備士 甲種第4類」であり、自動火災報知機などの工事や点検ができる資格です。その後も、お客様からの資格ニーズが高い「消防設備士 乙種6類」や「第2種 電気工事士」など、段階的に所有資格を増やしていくロードマップを描いています。若手社員のうちは資格所有者である先輩社員の指示のもとで作業を手伝うことができますが、無資格者ではお客様の業務を預かる「管理者」になれません。各現場で工事・点検の作業技術を習得していきながら、並行して資格取得に向けた勉強を行なっていきます。

「消防設備士 甲種第4類」の取得に向けて勉強中です。スタートラインの資格といっても難易度は低くないため、仕事と並行して勉強するのは結構大変だったりします。でも、週に1回、社長が資格勉強会を開いてくれたり、テキストの分からないところを教えてくれたりしますので、早く試験突破したいなと思っています。

資格対策勉強会
週に1回、業務終了後の17:30頃から1時間ほど資格取得に向けて取り組む社員を対象に行なっています。各自が目指す資格のテキストを持ち寄り、わからない点を1つ1つベテラン社員や社長が指導。「消防設備士甲種4類」の実技試験に出る製図問題の対策なども丁寧に教えます。

資格取得支援制度
業務上、必要な資格が取得できるようにサポートする制度を設けています。テキストの購入や受験にかかる費用などに充てられるよう、月1万円の「資格取得支援手当」を支給。合格の場合は受験料を会社が負担します。給与アップにつながる資格もあるため、多くの社員が挑戦しています。

新入社員研修
入社から約1ヶ月かけて行います。まず、社会人としての心構えやビジネスマナーの基本を知り、その後の基礎研修では、電気工事に関する基礎知識や、現場で必要なマナーなどを学びます。消防設備士として理解すべき安全に関する教育研修を受け、現場に出る準備を整えます。

現場OJT研修
新入社員研修後、工事や点検を行う現場で各リーダーや先輩のレクチャーのもと、工具の使い方や業務の流れを理解し、作業技術を身につけます。実際の現場を見て作業を行うことで、仕事内容を具体的にイメージして、基礎研修や安全教育研修で学んだ内容について理解を深めます。
日本報知機では従業員の能力・経験・役割をベースとした等級制度を定めており、等級および在籍年数をもとに給与を決定しています。特に「消防設備士 甲種4類」の有資格者は入社1年目であっても2等級に即昇格となるため、給与アップする上でも当該資格の取得を積極的に推奨しています。また、入社後は工事担当または点検担当(いずれも消防設備士)よりキャリアをスタートしていただきます。経験を積みかさね、そのまま現場管理者や技術マイスターとしてステップアップしていくキャリアもあれば、本人の希望や部署毎の人員状況により営業職や設計職へキャリアチェンジするケースもあります。

私も入社後は工事担当でしたが、入社5年目より「営業職として頑張ってみないか」と声をかけられキャリアチェンジしました。日本報知機の場合、商品を売るセールス営業ではなく、お客様の抱える問題を解決する技術営業が軸になるため、キャリアスタート時に現場経験を積んでいなかったら、分からないことばかりだったろうなと思います。